金剛山赤不動明王院、慈福のブログです。 學びを深めるため永作優三輝師僧の許可を得てリブログしています

by 慈福

密教843 私の祈祷遍歴②


私の祈祷遍歴②

その日は、とあるお店の祈祷を頼まれていた。
支度を整え、迎えの車に乗って依頼者の家に向かった。
全く、初めての御宅である。

私は、到着するとすぐに違和感を感じた。
依頼内容と違う違和感なので、その場は黙っている事にした。

今回の依頼は、息子さんの事で個人祈祷である。
その息子さんは、毎月のように車の事故や、様々な原因で怪我が絶えず、知り合いの紹介で私の寺に祈祷を依頼されて来たのである。

私は案内される途中、違和感の原因が分かった。
店の商談スペースにある、畳の部屋だと判断した。

祈祷を始める前にさり気なく聞いてみた。

御宅には、現在も井戸があるのですね。

そう言うと、ピシャリと否定された。

住居兼店の新築時に、業者に頼んで埋めたので、井戸はないと言うのである。

私も、原因を特定しなければ祈祷に入れないので詰め寄った。
しかし、私の言った場所ではなく、裏にあったと言うのである。

話は平行線を辿るばかりで、進展はない。
私は止むなくその日の祈祷を中止する事にして、寺に帰った。

それから数週間後、依頼者と紹介者が寺に謝罪を兼ねてお出でに成りました。
実は、私が指摘した通りの場所に井戸が今も存在していたのである。
それも埋めておらず、木で蓋をしたまま。
その上に床を貼って、畳敷にしただけの手抜き工事だったのである。
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そして、井戸の場所は住人の勘違いだった事も判明した。
その後、改めて祈祷し、息子さんの変事もなくなった。

土地を購入して新築する時も、土地を購入する時も、自身の眼で確かめ、井戸、池、土地の履歴は調べる必要があります。

もし上記のような場合は、寺院【祈祷寺】に相談する事をお勧めします。
それから、地鎮祭、土砂加持祈祷はやる事をお勧めします。

昨今は何もせず、そのまま家や建物を建てる事が流行っているようですが、お勧め出来ません。

南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院 院主永作優三輝

今は上水道、下水道が通り、蛇口を捻れば水が出てくるという恵まれた環境にあるため、井戸の必要性は感じられないかもしれません。
しかし、昔の人にとっては井戸は生活に欠かせないものでした。
私は、井戸は呼吸をしていると聞いたことがあります。実際に呼吸をしているのかと聞かれるとわかりませんが、井戸、池を埋める。蓋をする前に、祈祷寺などに相談する事が良いと思います。
ありがとうございます 慈福

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by fudou8jifuku28 | 2018-08-03 06:00 | 赤不動明王院便り | Comments(0)